先端映像表現技術論第6回 モーションコントロールカメラ

モーションコントロールカメラとは、コンピューターで制御する事が出来るカメラ、あるいはオペレーションすることをいいます。
1975年「スターウォーズ」シリーズを手がけたジョージ・ルーカスが設立したILM(Industrial Light & Magic)というVFX工房、そこでジョン・ダイクストラが作ったDykstraflexという工業用ロボットアームが最初とされています。ダイクストラは同じ動きを何回も繰り返すことの出来るこのカメラによって、宇宙シーン、追跡シーンなどを多重露光やマスク合成で制作しました。

モーションコントロールカメラの特徴
1) 同じ動きを繰り返すことが可能
2) CGカメラへの双方向データの受け渡しが可能

モーションコントロールカメラの最大のメリットは、同じ動きを繰り返すことが出来ること。そのため、
多重露光
マスク処理が可能になります

あるいは
CGにデータを受け渡すことが出来る
逆にCGから動きを持っていくこともできるので、CGとの合成なども可能になります

しかし、近年はマッチムーブソフトの解析が進み、モーションコントロールカメラからCGにデータを受け渡すことはほとんどなくなりました。

最近は、場面転換や同ポジの中のギミックなどに用いられています。

 

ノードのこと
節、交点、結節点のこと
構造体

プレビズ
CGI/VFX
デジタルアニメ
スキャンニング プォトスキャン レーザースキャン
ヴァーチャルリアリティー
プリンティング
プロジェクションマッピング
モーションコントロールカメラ
デジタルダブル
エモーショナルキャプチャー
イメージベースドモデリング
カメラマッピング
S3D

しかし、近年はマッチムーブソフトの解析が進み、モーションコントロールカメラからCGにデータを受け渡すことはほとんどなくなりました。

いくつかのモーションコントロールカメラの事例を見ていきましょう。

やはりこのPVが有名です。

4周しているそれぞれのテイクを重ねていくと

監督ミッシェル・ゴンドリー自ら語るメイキング

MILO
モーションコントロールカメラ 6軸の制御で細かい制動が可能

CG MAYAのデータからMILOに動きを移植、プレビズと実写の動きを合わせる(資料)
HONDA FOLZA CM

perfume 「DISPLAY」(short ver.)

新しい高速移動が可能なBOLT

もうひとつ、ドラマのエンディング映像『プロポーズ大作戦』エンディング
サザンオールスターズ『明日晴れるかな』
凄くよくできています。これもMILOだったと思います。

では、
マッチムーブソフトとは何でしょうか?

マッチムーブとは実写で撮影されたフッテージから画像を解析して画面内の指定したポイントをトラッキング=追跡する2DTrackingとフッテージからカメラや指定ポイントの三次元座標の変化を解析する3DTrackingまたはCamera Match Moveがあります。
文字通り、2DTrackingは画面内でTracking Pointを指定します。1、2、4ポイント以上のPointから位置、回転、スケールなどを解析、数値化します。特徴は2次元のx,y値であること、当然画面内にトラッキングポイントがないと解析できなくなります。

3DTrackingは2DTrackingで出来ない3次元の解析が可能になり、3次元座標データを数値化できます。そのことは3DCGソフトとの親和性、コンバートが可能になり、さまざまな合成につかわれるようになりました。代表的なソフトは英国2d3社”Boujou”です。映画『ハリーポッター』シリーズのVFXシーンはこのBoujouでのMatchMoveの技法によって大きく進化したといってよいでしょう。

フェイシャルのマッチムーブ

さて、今日はMotionControlCameraとMatchMoveを取り上げました。
この2つの手法はどのように使い分けていったらよいでしょうか?

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