映像メディア基礎講座第7回 制作ワークフロー

映像制作工程ワークフロー_実写系

今回は、映像制作のワークフローを

  1. 実写系 = 映画・テレビ・TV-CM
  2. アニメーション
  3. CGアニメーション

に分けて説明したいと思います。

まず重要なのは、

映像の制作工程は3つの工程段階7つの役割カテゴリーグループに分けたいと思います。

この3つの段階と7つのカテゴリーをしっかりと頭に入れてください。また、今日の映像制作は日々進歩し、日々変化しているとも言えます。古い制作体制や役割がなくなったり、新しい役割や工程(フロー)が生まれています。そのことをしっかり理解するようにしてください。

3つの工程段階

映像の工程は、基準となる一番重要なものは何でしょうか?それは『撮影』だと思います。その『撮影』の工程段階を基準とし『Productionプロダクション』と呼びます。そしてその前後の工程段階をそれぞれ『pre-Productionプリプロダクション』、『Post-Productionポストプロダクション』と呼びます。『pre-Productionプリプロダクション』は通称”プリプロ”と呼び、『Post-Productionポストプロダクション』は”ポスプロ”と呼びます。(注:編集スタジオやMA(録音)スタジオなどを同様のポストプロダクションと呼ぶ場合がありますが、総称としての呼び方でここでいうワークフローとしての意味とは違う使い方をしています)

映画の制作工程を話すときには、フィルムのことをお話ししておきたいと思います。

『Pre-Productionプリプロダクション』➡︎『Productionプロダクション』➡︎『Post-Productionポストプロダクション』

さて、それぞれのワークフローを見ていきましょう。まず、実写系のワークフローです。

  1. 実写系 = 映画、テレビ、CMの制作

『Pre-Productionプリプロダクション』

撮影に入る前の工程です。映画の企画の立ち上げから、実際の撮影に入るクランクインまでの工程を見ていきましょう。プリプロを6つの工程に分けていきます。

  1. 企画
  2. 資金調達
  3. シナリオ
  4. 絵コンテ
  5. プレビズ
  6. 撮影準備(打合せ等)

『Productionプロダクション』

さて、いよいよ撮影です。撮影に入ることをクランクイン、撮影の終了をクランクアップと呼び、その期間をプロダクションワークと呼びます。主な工程は

  1. 撮影諸準備
  2. クランクイン
  3. 撮影
  4. 収録
  5. クランクアップ

『Post-Productionポストプロダクション』

撮影が終わると後処理の工程に入ります。

  1. カラーマネージメント
  2. 仮編集(オフライン)
  3. CG/VFX
  4. 合成
  5. 本編集(オンライン) 画完パケ
  6. M/A(音入れ)
  7. マスタリング 完パケ
  8. プリント(ダビングコピー) 納品

1feet = 30.48cm = 16コマ

9つの役割カテゴリーグループ

またカテゴリーを

  1. 企画・プロデュース
  2. 制作進行
  3. シナリオ・演出
  4. 撮影
  5. キャスト
  6. 技術 (照明・録音・収録)・カラコレ
  7. その他(衣装・装飾小道具・ヘアメイク・スタイリスト)
  8. 編集・CG・VFX
  9. M/A(音入れ)

に分けていきます。

映画・TVドラマ・CMに関わる役割・スタッフ
プランナー
プロデューサー
ラインプロデューサー
制作進行(プロダクションマネージャー)
監督、演出家、ディレクター
撮影監督カメラマン
照明監督(技師)
録音監督(技師)
美術監督(プロダクションデザイナー)
衣装デザイナー
ヘアメイク・メイキャップ・スタイリスト
装飾・小道具
特殊効果
特殊撮影(SFX)・ミニチュア・特殊造形・特殊メイク
操演(ワイヤー)
特機(クレーン)
スクリプター・タイムキーパー
スタントマン
CGデザイナー
CGスーパーバイザー
VFXスーパーバイザー
編集
合成コンポジッター
カラリスト(タイミング)

コーディネーターと名前が付くもの
キャスティング
スタント
ロケーション
振り付け

映画・TVドラマ・CMに関わる用語

完パケ・・・・・・・・・完全パッケージの略。映像、音声の完成品。最終納品物。
画完パケ・・・・・・・・完パケに対して音声が入っていないもの
白完パケ・・・・・・・・完パケに対してタイトルが入っていないもの
スーパー・・・・・・・・映像画面に出てくる文字などのタイトルのこと、テロップとも言う
MA・・・・・・・・・・・マルチオーディオの略。スタジオでの音に関する仕上げ作業を指す。アフレコ、ナレ録り、音録り、トラックダウン。
マスター・・・・・・・・完成原版のこと。
プリント・・・・・・・・マスターからコピー(複製)を作り、納品や配布する。マスターは厳重に保管しておく。ダビング(作業)
グレーディング・・・・Color grading。カラー・マネージメント。映画における色彩の補正や管理、コントロールを行う作業。カラコレ(カラーコレクション)。カラーリスト。Blackmagic Design DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)などのグレーディングシステムが有名。

参考
13歳のハローワーク公式サイト

イマジカ フィルムルックサービス


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